APNG Camp 2025が本年3月13日から16日にかけて福岡県飯塚市の九州工業大学飯塚キャンパスにて開催されることになり、その経緯と開催に向けた準備についてこれから共有させて頂きます。
まず、APNG Campというのは、Asia Pacific Next Generationの略で今から約30年前に日本およびアジア太平洋地域の各国にインターネットが普及する中、インターネットを世界に普及させた第1次世代のリーダー達が、今後のインターネット時代の若手リーダー育成のために作ったイベントです。設立の中心メンバとして松本敏文(Tommy Matsumoto)氏をはじめ、世界各国の大学教員が集まって非営利のチームを構築し運営して来ました。APNG Campは2002年のタイのバンコク開催をスタートして、アジア太平洋地域の国々の主要な都市で1年に1度開催されて来まして、途中数年の未開催の年はありましたが、今年で17回目の開催となります。
毎年各国の有力大学の教員が自国への誘致に力を入れており、APNG Campを開催できる国は名誉であり、過去日本では京都と広島にて2回開催されております。
昨年1月にAPNG Camp創始者の松本氏より「来年は日本で開催したい。できれば飯塚の九州工業大学をホスト大学として開催をして頂きたい」という言葉を頂き、まずは2024年2月23日から25日にタイのバンコクで開催されるAPNG Camp 2024に参加をして内容を把握させて頂くことにしました。私だけではなく、九州工業大学の2名の日本人学生を連れてタイのカセサート大学で開催のCampに参加をさせて頂きました。
参加の直前にAPNG Camp 2025を九州工業大学で行う可能性があり、まずはタイのCampを見て来ますと大学幹部に事前に告げ現地に向かいました。
APNG Campは当然ではありますが、全ての運営は英語で進行されます。
2024年の全体のテーマは「Exploring Generative AI and Its Transformative Impact on the Future」であり、「生成AIの探求とその未来への変革的影響」と訳せます。
生成AIが人類の将来にどういう影響を与えるかということを6つのサブテーマについて議論し、方向性をプレゼンテーションするというのが流れです。
全体として技術の理解は一定以上していることが前提として、哲学的な問いに関してディスカッションして行きます。
まず、世界的に著名な大学の先生より生成AIがもたらす未来についての講演が幾つかあります。
その上で、7名程度のチームに分かれて、6つのテーマ、
1. Language
2. Painting
3. Music
4. Film
5. Future Career (Job displacement)
6. Future Career (Entrepreneurship)
について議論をします。
議論を何度か行い、その上でチームごとにスライドを作成し、最終日にプレゼンテーションを行います。
連れて行った日本人学生にとっては極めて刺激的な時間となり、この哲学的な議論に関して、日本語で行うのも難しい中、同時に皆が高速な英語で話す中での議論に戸惑いながらも食らいついていました。
タイのカセサート大学でのAPNG Camp 2024の終わりの時間に私から、「来年は日本の飯塚市の九州工業大学で行う」と宣言をして会は終了しました。
参加の学生からは日本での開催に喜びの歓声が上がっていました。
帰国後、大急ぎで九州工業大学の幹部と打ち合わせを行い、受け入れの快諾も頂き、準備に取り掛かることになりました。
これから定期的に3月13日から開催のAPNG Camp 2025への準備の模様を発信して行きたいと思います。
株式会社chaintope 代表取締役 CEO
株式会社ハウインターナショナル 取締役会長
一般社団法人飯塚友情ネットワーク 副理事長
正田英樹