
2025年10月25日(土)に飯塚市のe-ZUKAトライバレーセンターにて「FUKUOKA学生ビジコン2025」の本審査会が開催されました。
このビジネスコンテストは、ブロックチェーン、AI、クラウドの先端技術を活用したビジネスプランを競うもので、福岡県内の大学生によるチームが参加しました。
主催は飯塚友情ネットワーク、共催は福岡県未来ITイニシアティブおよび飯塚市。後援に福岡県、協賛は株式会社chaintopeと株式会社ハウインターナショナル、協力にフクオカ・ブロックチェーン・アライアンスという体制で実施されました。運営は株式会社ハウインターナショナルが担当しました。
飯塚友情ネットワーク会長の千々和敬明が、ビジコンに参加した学生たちの成長への期待を述べ、開会を宣言しました。



今回のビジコンでは、以下の4名の審査員にご協力いただきました。
審査委員長:GxPartners LLP 代表パートナー・CEO 岸原稔泰氏

審査員:九州工業大学 情報工学研究院 准教授 荒木俊輔氏

審査員:福岡県未来ITイニシアティブ 事務主査 豊崎修平氏

審査員:飯塚市 経済部 産学振興課 課長 中村達也氏

続いて、飯塚友情ネットワーク副会長の正田英樹より、審査基準および進行について説明が行われました。
各チームには10分間のプレゼンテーションと10分間の質疑応答が与えられ、真剣勝負の審査会がスタートしました。


5チームによるプレゼンテーションが行われ、その概要は以下の通りです。
農業の起業支援プラットフォームを提案。コメ価格の高騰をきっかけに着想を得たビジネスモデルで、資金調達から販路開拓までを包括的に支援。資金調達に使用するトークンの仕組みにブロックチェーンを活用しています。


日常で気づいた道路の問題点を投稿できるプラットフォームを提案。市民の目線から道路環境の改善に貢献し、自治体への情報提供にもつながります。投稿や評価の信頼性担保にブロックチェーン技術を活用しています。


アルバイトと雇用主、双方の機会損失を改善するビジネスモデル。働き手のがんばりへの評価をブロックチェーンを用いたトークンで可視化させます。正規雇用の際にも機能する資産となる提案が行われました。ブロックチェーン特別賞を受賞しました!


行政書士業務を行う父親の働きを見て感じた課題から着想。交通事故関連業務をAIで効率化し、人間が行うべき専門業務に集中できるよう支援するクラウドソフトを提案。実際に父親からのフィードバックをもとに改良を重ねたとのこと。。最優秀賞を受賞しました!


アジア随一のゴルフ大国・日本への旅行を、AIを活用して最適化する旅行プラットフォームを提案。韓国からの留学生を中心としたチームによる発案で、旅行会社勤務の父親の姿から着想を得たとのこと。旅行設計から予約、交通手配まで一括でサポートします優秀賞を受賞しました!


審査結果が発表され、以下のチームが受賞しました。



受賞者の皆様に心よりお祝い申し上げます。また、惜しくも受賞を逃したチームにも敬意を表し、今後のさらなるご活躍を期待しております。
審査委員長の岸原氏からは、参加者全員への労いとともに、「全体的に地に足のついたプレゼンテーションであり、身近な課題を的確にビジネスモデルへ落とし込んでいた」との講評がありました。
家族の仕事や自身の体験をもとに課題を見出し、学生らしい発想で社会課題を解決しようとする姿勢が高く評価されました。
また、「小さな気づきが横展開で大きなビジネスにつながる可能性を秘めている。ぜひ今後も開発を続けてほしい」と激励の言葉が贈られました。
最後に参加者全員で集合写真を撮影し、イベントは盛況のうちに幕を閉じました。
FUKUOKA学生ビジコンは、若い世代の技術力と社会貢献意識を育む場として、今後もさらなる発展が期待されます。
